矢崎きずな基金 理事長ご挨拶
矢崎きずな基金は、開発途上にある海外地域の発展に資することを目的に、奨学金給付による人材育成事業や、小規模事業への助成による雇用創出を支援する事業などを行っている一般財団法人です。具体的には、2018年1月の基金の創設以来、サモア独立国(以下、サモア)を対象として活動を展開してきました。
私たちは、サモアには特別の思入れがあります。本基金を創出した矢崎総業株式会社は、サモアにおいて四半世紀に亘り、自動車部品の製造事業を行っていました。ビジネス環境の変化により、その事業を閉鎖してサモアから撤退せざるをえなくなりましたが、それまでに築かれたサモアとのつながりを大切に思う気持ちは、今もなお変わりません。サモアの現地の人々から得た支援に恩返しをしたいとの思いから、本基金は設立されました。私もこうした基金設立の趣旨に賛同したからこそ、理事長の任を引き受けました。
サモアは、ニュージーランドの北約3千㎞、ポリネシアのサモア諸島に属し、2つの大きな島と7つの小島から成り立っています。サモアの面積は東京都の約1.3倍、人口は20万人ほどです。サモアと聞くと、「青い青い空だよ 雲のない空だよ サモアの島 常夏だよ」で始まる「サモア島の歌(みんなのうた)」が、まっさきに私の心に浮かびます。2019年に開催されたラグビーワールドカップでのサモアチームのウォークライ「シヴァ・タウ」をご覧になって、心が震えた方もおられるかもしれません。
本基金は、活動開始以来、サモア国立大学での奨学金事業や、サモアの非営利法人の活動への助成金供与の事業を推進してきました。サモアの方々が高等教育を受けやすくなるようお手伝いしたり、意欲的な方々が有意義な事業を広げるのを応援したりすることができるようになってきています。私どもの活動を目にした現地の人々からは、矢崎が未だに本基金を通じてサモアを心にかけ、支援していることに驚いて感謝する声も聞かれます。
こうした活動を積み重ねることで、サモアの地域社会との「きずな」を深めながら、同地域の持続的な発展に貢献して参りたいと考えております。
一般財団法人矢崎きずな基金
理事長 浜田 道代
【概要】
名称 | 一般財団法人矢崎きずな基金(英語名:Yazaki Kizuna Foundation) |
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理事長 | 浜田 道代 |
設立年月 | 2018年1月(事業開始 2018年4月) |
目的 | 国際相互理解の促進、開発途上にある海外の地域との国際交流を通じた同地域との経済協力 |
事業内容 | ① 大学奨学金支給事業 ② 小規模事業への助成・援助事業 ③ 日本への招聘事業 |
所在地 | 〒108-0075 東京都港区港南一丁目8番15号 Wビル7階 |
事業年度 | 1月~12月 |